ずっとお城で暮らしてる(シャーリイ・ジャクスン)
洋酒で漬けたフルーツケーキ、ずっしりして洋酒が効きすぎてくらくらしてくるような。
ずっとお城でくらしてる(シャーリイ・ジャクスン)読了。洋酒で漬けたフルーツケーキ、ずっしりして洋酒が効きすぎてくらくらしてくるような。日曜日は教会帰りのお客様をお迎えして、火曜日は買い出しの日、そんなひっそりとした生活の中のざらりとした歪み。おとぎ話の世界のようで、違う。
— みいこ@たぶんライオン (@miiiko0o) 2017年5月6日
閉鎖的な小さな町で、さらに閉鎖的な家で暮らす少女の話。
日曜日は教会帰りのお客様をお迎えして、火曜日は買い出しの日、そんなひっそりとした生活の中で淡々と浮かび上がってくる昔の話。
“メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん
とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット”
そんな作中の子供たちの節をつけたからかいがぐわんぐわんと読後も響くような。
どっしりとした歴史の重みと毒気のある文章に酔いそうになる本。
ごちそうさまでした。