たんぽぽ亭

「ぶっちゃけたお話をしようか。」別館。読書記録。直感とノリでの感想ログ。

キケン(有川 浩)

林檎飴もしくはサーティワンのホッピングシャワー

 

 

 

 

昔の、大学の話。「機械制御研究部」通称キケン、なんて呼ばれたサークルの思い出を主人公が妻に語る形式。

 

自分達が学生だった頃、

凄くくだらないことだったはずなのに必死で、全部が大事件で、

大人になってみれば小さな行事にも全力投球だったなあ、なんて。

子供じゃなくて大人じゃなくて、行動力のある大学生の無敵な青春。

 

あの熱狂感や駆け抜けるような爽快感、そんなものが全部体に戻ってくるような本。

 

それが切なく寂しいものではなく、「だから今があるんだ」って笑える本になっているのはすべてそれが「過去のエピソードとして」語られているところ。

忘れていた宝物を思い出せるような。ラストは必見。その「目で」確かめてください。

 

ごちそうさまでした。